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平成23年第1回三重紀北消防組合議会が開催されました。

 三重紀北消防組合議会が3月28日紀北広域連合介護保険センターで開催されました。

 議会開始の冒頭、三重紀北消防組合管理者である岩田昭人尾鷲市長より下記の報告がされた。

 去る3月11日、14時46分頃発生したマグネチュード9.0の国内最大規模で東北地方一帯に未曾有の被害をもたらした、東北地方太平洋沖地震により、当地方にも津波警報が発表され、初動体制の強化のため、全職員を呼集し、管内の沿岸地域での避難の呼びかけ、防潮扉等の閉鎖、高台での津波の監視など警戒を強め被害の軽減に努めたところでございますが、管内での被害状況は人的な被害がなかったものの家屋への浸水養殖いかだ、船舶等が流出する事案が多数発生いたしました。
 つきましては、3月15日、当消防組合へも消防庁長官からの出場要請があり、緊急援助隊・三重県隊として、3月16日、被災地である宮城県に向け職員8名を派遣、宮城野区全農石油基地での消火活動、港地区での人名検索活動をおこなってきましたが、3月18日消防庁から体制の縮小指示があり三重県隊は、3次派遣隊をもって終了、当組合職員につきましては、21日、全員、無事帰隊しております。

 次に、昨年1年間の当消防組合の消防情勢について述べさせていただきます。まず、火災につきましては、発生件数15件と平成21年に比べ7件の減少、市町別では尾鷲市5件、紀北町10件、紀北町の10件は、海山区2件、紀伊長島区8件となっております。損害額といたしましては、収容物の多い建物での火災により254万7千円の増となっております。
 救急出場件数、搬送人員につきましては、1,808件、1,769人といずれも減少となっておりますが、65歳以上の高齢者の搬送状況は、全体の66.4%を占める1,175人で、その内、急病による方が799人と最も多くなっております。


 議案では、平成23年度当初予算8億9千100万円(前年度比:△5千113万円)が審査されました。内容としては、主たる歳入となる分担金が8億8千941万円(尾鷲市:4億4千451万円、紀北町:4億4千489万円)で、主たる歳出は総務一般管理費及び消防費で、殆ど消防職員人件費となっています。消防施設費で海山消防署の消防指令車購入費として569万円が計上されています。

 また、平成22年度2号補正では、尾鷲市の分担金1億3千609万円が繰り入れられ、消防施設費1億3千724万円で尾鷲消防署に配備される大型高所放水車の購入費用が計上されました。

 この購入事業については、「懸案事項でありました高所放水車更新整備でございますが、当消防組合が管轄する尾鷲市は、「石油コンビナート等特別防災区域」に指定された事を受け、昭和52年4月には大型高所放水車を整備、昭和55年、大型化学車、泡原液搬送車と整備し、いわゆる3点セットの整備を完了し尾鷲消防署に配備したわけでございますが、その間、平成14年3月に大型化学車を、また、平成15年3月には泡原液搬送車をそれぞれ更新整備してまいりました。大型高所放水車更新に至っては、高額な更新費用が必要なことから長年の懸案事項になっており、配備から33年が経過し主要部分の不具合が目立ち始め、オーバーホール、修理等にも数千万円という見積もりが出されているのが現状でございます。災害事案が発生すれば、現場での安全面は基より地域住民の皆様への信頼、安心、安全の確保、危機管理体制が懸念されるところでございます。こういった実情の中、経済状況の厳しい時代ではありますが、地域の実情とも照らし合わせ、現場活動に支障なきよう消防の本文である地域住民の皆様方の生命、財産を守り、被害の軽減に努めるべき更新いたしたいものであります。
 本車両につきましては、25m級の屈折式で石油コンビナート災害だけの対応ではなく、組合管内の危険物施設、中高層建築物への放水、要救助者の救出、また、岸壁などから海面に向けての低所からの救助などに必要なバスケット付きで1台3役の機能を有した車両でございます。
」と管理者より説明されました。

 このほかの議案では、監査委員の選任(桑原紘市氏の新任/尾鷲市監査委員)についてと公平委員会委員の選任(中道昌宏氏の再任/尾鷲市公平委員会委員)についての2件、そして議会改革として議会規則の一部改正や費用弁償の廃止の2件が議員発議されました。

 これら6議案とも全会一致で採択されました。

 議会終りに、管理者より現消防長の山口浅明氏の退任とともに宮地 忍氏の消防長、内山登喜男氏の次長兼会計管理者の昇格が報告された。また、組織機構が一部見直され消防本部の総務課と消防課が「消防総務課」として統合された。

 山口氏は、44年間を振り返りながら、これまでの記憶に残る消防業務を挙げ、最後に「新しい消防長の下で、気風を一新し、新しい考え方、やり方で、三重紀北消防組合をより一層充実強化していただくものと強く確信致しております。」と退任の挨拶を述べた。


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  by mikikazu0802 | 2011-03-29 17:44 | ミキカズの活動日記

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