片田敏孝教授の緊急防災講演会が行われる・・・
自主防災会及び一般市民など、320人が聴衆したようです。
緊急講演会は、3月11日におこった東日本大震災にみる命の分岐点と副題があり、この世界第4位の地震の規模による巨大津波での人的被害の状況を中心に話された。
キーワードは『想定外』であり、今回の事実に見れば『既往最大津波を想定した防災行政』では、その想定外力を超えた。
高さ10mを超える「田老万里の長城」を巨大津波は超えた。
ギネスにも登録された70mからのスーパー堤防も巨大津波のエネルギーによって壊れた。
「防災は行政がやるもの」として、防潮扉や防波堤など想定外力に基づくハード対策により、小規模な災害は取り払われてきたが、そういった過信は、依存意識につながったことから一命を亡くすといった行政に委ねた状態から、防災に対して主体性を欠いていたために、最善の行動をとろうとしなかった結果の被災も多く見られた。
【避難三原則】
そこで防災成果をもたらした釜石市の児童・生徒に避難を学ぶ
片田教授が尾鷲市と同じように防災を研究している釜石市での防災教育がもたらした奇跡・・・
片田教授は、釜石市で約8年間防災教育に取り組んでおり、釜石に住むための「作法」として津波防災について、「知識」から「理解」と「知恵」、そして最終的には防災に対する自主的な「姿勢」を根付かせた。
【避難三原則】とは、◎想定にとらわれるな、◎最善を尽くせ、◎率先避難者たれ、ということで、今回の東日本大震災ではハザードマップで浸水域を超えた学校であっても、防災教育を受けた中学生がその異変から率先して避難を始め、隣接する校舎の3階に避難していた小学生を呼び込み、そのまた途中で保育園児の避難を助け、同時に近所の高齢者をも引き連れ指定された以上の高台まで避難し全員が助かっている。
避難時の写真。
中学生が赤帽の小学生の手を引き、また、近所の高齢者がそれに続いている。
既往津波から想定されたハザードマップでは、浸水域から外にあった校舎の3階に車両が突き刺さっている。
児童・生徒の避難時のエピソード・・・
防災教育の取り組みについて・・・
【津波てんでんこ】とは、「津波が来たらてんでばらばらに逃げろ」ということ=自らの命に責任を持つこと。
こういった防災教育が今後の世代に伝わり、地域全体が大規模災害から命を守れる地域へと・・・
もう一点は、釜石市における被災者について
高齢者や在宅介護を必要とする者などとなっており、浸水域での避難のあり方も今後の課題と思った。
多くの市民が関心を持って聴衆していたが・・・、関心の無い人への周知をどうするかが防災の基本のようである。
当市においても、小・中学校における防災教育をスタートさせるとの片田教授の弁だったが、これについても、首長や教育長の信念や教育理念、或いは教育委員長の認識如何であろう・・・
Photo:Panasonic DMC-LX3
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by mikikazu0802 | 2011-05-11 15:02 | ミキカズの活動日記