人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7

 視察3日目は、「東日本大震災における支援物資に関する報告会」と題し特定非営利法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長の報告や、合わせて国交省/東北地方整備局の「東日本大震災の対応について」被災状況時の対応等が報告されます。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_9111874.jpg 特定非営利法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長(右側)
 左側は、司会進行を務めた子ども支援プロジェクト代表の松田悦子さん

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_9125146.jpg左から、
 
谷口博昭氏

国交省/東北地方整備局の徳山日出男局長

宮城県知事代理の橋本 潔土木部長


 議長を3回務め、地域の陳情に道路局長、そして事務次官となられた谷口氏を訪問したことを思い描いた。すでに東北地方整備局を訪ね、報告会さわりの部分をうかがっている徳山局長のこの日の報告を期待していたところです。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_961883.jpg
 特定非営利法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長が支援物資の受け入れや配布について、きめ細かく報告、今後も引き続き支援を訴えた。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_964660.jpg 元国交省事務次官で、現在は芝浦工業大学教授で、ハッピーロードネットの特別顧問を務める谷口博昭氏。現役時代の経験や現職で講義を踏まえ、今回の現地視察の所感を述べていました。


 特に、徳山局長の国交省/東北地方整備局からの報告を中心に、後の意見交換会が展開されました。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_13414769.jpg

 被災時の航空ビデオ映像や監視用定点カメラの写真映像を見せていただいており、この報告はそれらの現状からと東北地方整備局の対応とつながっていた。

 建設業者52社とのタイアップで道路の『啓開』!と同時に『くしの歯作戦』が先ず展開されている。


東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_9555422.jpg
             道路が啓開された。国道45号(宮城県多賀城市)
東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_1083673.jpg
 上の写真と同じ場所である。

 被災直後で、津波により流出した車両が国道45号を塞いだ。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_1016739.jpg
 車両が取り除かれ、道路機能が回復した。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_10284769.jpg
 この道路啓開が、仙台空港の復旧・再開(4/13)に寄与している。


 
 くしの歯作戦

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_104278.jpg そしてとった作戦が『くしの歯作戦』で、山間部にある中央の道路からそれどれ主要道路を復旧させ、被災地へ・・・、同時に船舶による支援物資も酒田港など日本海側から・・・

 これが縦にした櫛をイメージした『くしの歯作戦』である。

 高速道路の「防災幹線道路」の新規格として、①津波浸水域を避けることや、津波の想定高さを考慮した、「津波に強いこと」、②パーキングエリアや津波避難階段など、「避難に役立つこと」、③従来のインターチェンジは大規模で費用も高額となっていたことから、簡易な形式とし、医療機関のあるところや海岸部では乗り入れやすいように短い間隔(約5Km程度)で配置することや、完成2車線とし、追い越し車線を設置することで、事業費を減らして未完成地域を整備する。などを挙げていた。

 この経緯から、高速道路における不通間(ミッシングリング)の解消に向かって全国的に進むことから、尾鷲市における尾鷲北インターと南インター間の接続や熊野地域における高速道路(山間部へ)の在り方が近い将来議論されることになろう。
 この道路は、紀伊半島横断道路でもあり、同時に生活の、そう防災的にも重要な「命の道」でもある。すでに鈴木三重県知事がミッションリングの解消を述べている。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_10331477.jpg

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_1034025.jpg

 津波襲来時の写真なども紹介された。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_10352887.jpg

 40名を超す参加者から様々な質問や意見が出ていた。

 岩田市長は、今回の視察の成果を述べるとともに、「今回拝見させていただいた、国交省/東北地方整備局の航空ビデオ映像や被災時、及び復旧・復興の写真映像などを利用した講演会とパネル展をぜひ尾鷲で開かせてほしい」とお願いした。

東日本大震災被災地(報告会in宮城県庁)を訪ねる。 視察報告No.7_a0196709_1343446.jpg

 
 この特定非営利法人ハッピーロードネットが主催した報告会&現地視察には、宮城県、岩手県、福島県、国土交通省/東北地方整備局、(社)東北建設協会、東高速道路(株)、(財)日本サッカー協会などが後援されています。

 報告会は、まだまだ続いていたが新幹線の時間等を考慮し、濱中佳芳子議員以外の尾鷲グループは席を立ち帰路となった。


 再三、言葉にしたことは、「自然の営みを拒むことはできないことから百年、いや千年に一度の地震や津波は必ずやって来るので、日頃の防災に対する訓練や避難のシミュレーションなど怠らないこと」であった。
また、防災講演会でよく耳にするのは、「過去の津波の高さなどは次の津波の参考にはならない」である。

 被災地を視察して、市議会議員として施策課題である学校の耐震整備では、やはり浸水域への建設については疑問と心配がついて回る。もしもの時にだれが責任をとるのだろうか・・・、尾鷲小学校入札問題など行政の仕事レベルの低さに憂いる。


 今回の東日本大震災被災地視察という貴重な体験を今後の尾鷲市の防災対策に生かしたいと考える。



Photo:Panasonic DMC-LX3


初版 三鬼和昭の“日々是好日” は、ここから・・・


ご訪問いただき、ありがとうございます。040.gif
  記事を読んでいただき感謝です。 これからの励みに・・・ポチッと!


『日本ブログ村』人気ランキングに参加しています。
  全国市区町村議会議員BLOGの人気ランキングは、ここから・・・
063.gif
  三重県(尾鷲)情報BLOGの人気ランキングは、ここから・・・056.gif

地域のための議員BLOG集約サイト『まちの種』は、ここから・・・058.gif

  by mikikazu0802 | 2011-08-29 11:26 | ミキカズの活動日記

<< 平成23年第3回定例会が開会さ... 東日本大震災被災地(南三陸町)... >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE