人気ブログランキング | 話題のタグを見る

生活文教常任委員会が尾鷲総合病院スタッフと懇談会を行いました。

 生活文教常任委員会(内山鉄芳委員長)が、尾鷲総合病院スタッフと同病院外来棟5階/講義室で懇談会を行いました。

生活文教常任委員会が尾鷲総合病院スタッフと懇談会を行いました。_a0196709_7134567.jpg

 病院側からは、諦乗事務長や萩原看護師長、そして児玉総務課長、和田医事課長が出席し、「尾鷲総合病院の現状と今後の展開」「看護と医療の質について」をテーマについて病院側から説明があり、懇談と言うよりそれらに対して質疑応答の形で行なわれました。

 余談であるが、一昨日の教育委員との懇談会は「教育委員会活動の点検、評価について」と題して行われたが、その評価と点検にと題したにもかかわらず、それらがメインテーマとならず、結局は体罰やいじめ、そして尾鷲人づくりに主眼が置かれ、「委員そのものの活動について」は議論するところまでいかず、相変わらず行政側の話しか議論に値せずであった。本来は非公開でもいいので教育委員の活動の在り方について議論をしたいことから、内山委員長に懇談会を申し入れたはずであった。


 今回は病院側から訴えることがあり、それがテーマとなっていた。懇談会の趣旨が明確だった。


 まずは、、「尾鷲総合病院の現状と今後の展開」についてであるが、これらは病院運営についてと今後のの展開についてであった。

 病院運営については、医師や看護師の確保、そして診療人口等とともに財務について説明があった。これらについては議会での予算審査などと同じ内容であったが、要は赤字幅の縮小されているものの医療機器の購入など資産勘定における支出が現金不足を生じさせていることから、電子カルテの導入など、如何に補助等があっても自己資金も支出しなくてはならず、平成25年度の予算における一般会計からの繰り入れが膨らむことになると予測される・・・
 事務長曰く、病院に対する国からの地方交付税からの繰入れ割合を引き合い出しているが・・・、そのことは議会でも、この地方交付税の繰入れ割合をもっと増やして病院側へ繰入れるべきとの意見もあるが、この件については、やはり病院開設者である市長が市政及び病院経営をどのようにしていくのかとの判断次第のようだ。
 市の運営とは、市長の掲げる施策に応じ財政運営方針があっての議論となるが、病院の現状としては繰入れ額を増額せざるを得ないほど、未払金の遅延解消等の問題もあり、或いは、長年の赤字体質から職員退職金の引当金などの積み立てが皆無であることから、退職者の数により、当該年度の現金の流れが厳しく、顕著に現金が激減するなど・・・、この問題の議論は長く続くことであり、「尾鷲市として、身丈にあった病院経営に徹する」とはこういった問題が解消される規模のことなのである。

 何故ならば、財政的な面のみでいえば、大きな市税増収となる経済的なまちづくりは容易ではなく、平成の大合併(あくまで財政的な面としての見解)が叶わなかったことから、歳入において大きな期待が持てない以上、その時の市長の施策方針で予算が構成されるからであり、岩田市政の現状は教育施設の耐震化であり、今後は保育園の整備をすると提言している。もちろん、防災対策についても不可欠なのである。

 東紀州の中核病院として二次医療を担っているのであるが、地域医療をすべて担うには荷が重いのも事実のようである。これらは志摩地域と同様、県においても、いや、、県会議員においても、或いはこの地域選出の代議士におかれても重要な政治課題として取り組まれていると考えられる。

 この懇談会でも発言したが、地方交付税からの繰入金の額からいえば、全国の自治体病院のなかでもその経営が劣るということはなく、これまで勤めてきた各事務長等スタッフの努力は評価すべきものがあるわけだが、医療機器の老朽化により機器等の更新を行えば資産勘定による現金必要性があることや、リニアック等、不採算診療科をどのようにしていくかなどにより、病院財政の在り方がちがってくることから、尾鷲総合病院においても老朽化した医療機器の更新や不採算診療の方針等、中長期の運営計画を立てたうえで、繰入れ金検討の材料とすべしと思った。


 今後の展開についても、これらを勘案して市長と病院スタッフが議論されて、尾鷲市の行政方針として3月に開催される新年度議会(第1回定例会)で、尾鷲総合病院の在り方をしっかり示してほしいと思った。


 「看護と医療の質について」は、これまでも病院側から提案してきている介護福祉士の正規職員化である。上記のような理由や診療人口の面からも、尾鷲総合病院の医業収益は固定化(頭打ち)しており、これ以上分母(固定支出)を増やすことを避けたいのがセオリーである。
 尾鷲総合病院を中心に地域連携として、尾鷲総合病院における医療療養とそれらに関連する介護療養の在り方をも整理してほしいと要請した。
 療養部門のスタッフ不足から看護師がそれに対応せざるを得ないと言うこともあろうかとは考えられ、そのスタッフ充実のために介護福祉士の正規職員化なのであるが・・・
 
 今後は診療報酬として加算されるのかと言うことも含め検討すべき事項と受け止めた。


 どういう問題があれ、市民のみなさんをはじめ議会においても、尾鷲総合病院の充実等、病院の存在を否定するものはほとんどいないのであるが、どのように効率よく運営していくかが大きな課題である。

 
 2つの懇談会を終えて・・・、会議でも懇談会でも、どんな会合でも委員長等仕切る人の裁量如何で、会議が踊ってしまうことがあったり、その場を利用して個人アピールする議員がいたり、或いは、市民目線は必要なことではあるが、これはあくまで市民の代弁を議員の言葉としてであり、ただ要望することや説明を鵜呑みしてしまうなど、財務的なことも含めて施策を語れない輩がいたとしたら、これは、やはり議会の質の問題でもあるようだ・・・


Photo:SONY DSC-TX300V


初版 三鬼和昭の“日々是好日” は、ここから・・・


Facebook(三鬼和昭/miki-kazu)でも、情報発信を行なっています!

ご訪問いただき、ありがとうございます。040.gif
  記事を読んでいただき感謝です。 これからの励みに・・・ポチッと!


『日本ブログ村』人気ランキングに参加しています。
  全国市区町村議会議員BLOGの人気ランキングは、ここから・・・
063.gif
  三重県(尾鷲)情報BLOGの人気ランキングは、ここから・・・056.gif

地域のための議員BLOG集約サイト『まちの種』は、ここから・・・058.gif

  by mikikazu0802 | 2013-01-26 09:03 | ミキカズの活動日記

<< ヤーヤ祭が始まります・・・ ~... 生活文教常任委員会が市教育委員... >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE