尾鷲小学校の改修(設計の進捗)について、報告を受ける。
左側が現木造校舎があるところで1階には職員室や多目的ホールや音楽教室など、2階の低学年用校舎と体育館隣りの中・高学年校舎との交流の場ともなっている。
右側は現在職員室や給食室がある建物。また、手前の運動場と続く階段は『残してほしい』との希望が多く、タイムカプセルが埋まっている正面玄関の樹木、誠の池なども現状を生かす計画であった。もちろん子どもワークショップでも多かった意見を伺っている。
委員会には、プロポーザル方式で設計を請け負っているシーラカンス&アソシエイツの設計担当者が教育委員会(市)や保護者、教員、そして児童らからの意見などを踏まえて設計を進めていることを延べプロジェクターを使って説明した。
また、岩田市長及び畑中教育長は「改築に関しては防災の拠点という観点から、主な構造部材は鉄骨で、内装は木造にすることや、当初想定していたよりも痛み具合が激しかったことや先生、保護者の意見も伺った」として、予算が当初計画の木造校舎改築4億2百万円と鉄筋校舎改修7千9百万円の約4億8千万円から7億5千万円に膨らんだことを報告し、「このまま進めたい」とした。また、財源については補助金はもとより有利な起債(過疎債など)、大事な事業なので最優先で(事業費)を確保したい」と述べた。
また、二村直司尾鷲小学校長が特別傍聴したので、現況についての発言を委員会として許可した。
岩田市長や畑中教育長の言葉から、校舎の耐震整備のみならず、理念のある学舎創りとして意味合いの発言があった。あとは耐震にせよ耐候にせよ、プロが考える技術の問題だけである。
『こころの学舎』としての希望から、・記憶の継承、・尾鷲の風土、・耐震と耐候、利便性、そして子どもワークショップの願いを生かした設計方針となっている。
低学年用木造校舎のところで、1階部分で多目的ホールや音楽教室などがある。多目的ホールは防災時の避難場所にも利用。児童の居場所作りにも生かされる。
2階は1~2年生の低学年用教室群で教室の間には児童が交流しやすい設計となっている。
東側にある鉄筋の校舎も空間作りが計画されている。
この校舎には、3~6年生の教室、幼稚園、学童保育の場所となっており、今回の整備では入り口などを別につけるなど独立したものにしていく方針である。
また、幼稚園には床暖房なども行なう予定で、尾鷲市の子育ての最前線施設(教育現場)は、かなり老朽化しているものばかりである。
同じ建物であっても配置を換えることなどで学童保育場所を独立させたり、全体の利便性を高めたている。職員室の位置など「先生が児童の登下校をいつも確認できる」ことが教育理念の一つでもある。どうしたいかとか、どうするとかの考えは理念があれば形にできるのである。俗に言うソフト部分(理念)とハード部分(形)的考え方である。
ただ単に、雨漏りの補修や耐震のための強化のみの話ではない。
今回の尾鷲小学校改修について、プロポーザルでの設計のポイントに「子どもワークショップ」での子どもらの意見が大いに反映されたようである。
岩田市長や畑中教育長にこの委員会を通じ、そのように進言したのも小生であるが単純な改修工事計画よりも理念のある学校創りには賛成である。
このあと、尾鷲中学校武道場建設についても執行部から報告があったが、鉄骨構造から公共建築物木造利用促進法に基づき木造建築としたことから、事業費が1億2千万円になったことが報告された。構造は約500㎡で、10m四方のコート2面、男女更衣室、倉庫で平成23年度中に建設が行なわれる。
これらは、午後から開催された全員協議会でも報告された。
Photo:Panasonic DMC-LX3
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by mikikazu0802 | 2011-02-03 14:27 | ミキカズの活動日記