尾鷲市病院事業会計&水道事業会計の課題
そこで病院事業会計と水道事業会計の課題等について・・・
病院事業会計については、これまでも生活文教常任委員会で発言してきたように、尾鷲市の財政事情を考えれば一時的な一般会計からの繰入れは考えられても恒久的には考えられず、資金的(キャッシュフロー)に自立できていく収支が目指すところである。
先ずは、内科や外科、或いは整形外科等の医師の確保による医業収益の向上が考えられることから、本会議における議案に対する質疑で問うてみた・・・、答弁には、内科医師2名が減ること、そして6月から1名確保できたこと、或いはバデー制度による補充などで当初予算で計上した数字を目指したいとのことであった。
また、事業会計として建物等の減価償却費を内部留保金的な考えとし、赤字幅をその金額以内で収めることで資金繰りができることから、誰でもわかる毎度の議論である。もちろん、絶対的には未収金の回収、そして未払金の支払い方などが影響するが・・・
現状は、このことが今の課題であるが、人口減少が進む中でもっと大きな課題は、ベット数255床を維持する医療圏を考えると、少なくても東紀州の中核病院としての医療の充実を目指さなくてはならないこともある。
水道事業会計については、5年前の料金改定では4年目で赤字となってしまったことから、今回の改正では本年度から27年度までは単年度収支で赤字にならない幅が設定された。
現状は、人口推移如何・・・と景気の低迷である。しかしながら、平成22年度で法人市民税が補正されたように、尾鷲市の主要20事業所にみる景気の上向きしている。そのなかで大口利用者の使用量が予測されたものより伸びており、事業会計の決算見込みに対してよい傾向を示していると共に、平成23年度の使用量も同様に予算計上額より上回ることが想定されるようである。もちろん期間としては普遍とは言い難いが・・・
しかし、矢浜給水場の老朽化や耐震化など将来的な意味合いでインフラ整備をすべき改修事業が残っている。
・・・以上が、2つの事業会計(一部公営企業法を適用)の課題であるが、整備時のキャパシティの予測については文化会館然りで、確かに「大は小を兼ねられる」が収支(採算)を度外視した無いもの強請りにも限度がある。
特に病院については、市民の生命や健康を守る安全安心な暮らしに必要な施設であるが、どのような形の維持方法がいいのか常に議論をしていく必要がありそうだ・・・
病院事業運営については、伊藤市長時代に公営企業法の全部適用を、そうです・・・、尾鷲総合病院を独立させることを一般質問で提案したことがあるが、時期尚早とのことで実行されなかった経緯もある。
しかし、公営企業法を全部適用をするということは医業収益で総てをまかなう訳から減価償却費も含めた黒字化が必須の条件となり、特に医療圏としてのキャパシティーが不足していることから、その分を市が負担するか、医師を確保して地域医療を全部担うくらいか、反対に病院を縮小することかを考えなければならない。そして、医師以上に、看護師や技師、或いは職員が公務員でなくなることも適用に踏み切れない大きな要因でもある。
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by mikikazu0802 | 2011-03-20 08:01 | ミキカズの活動日記