伊賀市の保育園運営を学びました。
両園は一つの建物の中にあり、みどり保育園は「~共に生き、共に育つ子どもたち~」を保育テーマに生後57日目の赤ちゃんから預かり、午後7時までの延長保育など発達の気になる子どもとともに育ちあう総合保育が行われている。また、かしのみ園は「保護者と共に、子どもと共に」をテーマに「心身の発達の遅れ又は障がいのある乳幼児に、適切な療育及び保育を行ない、その発達の促進と障がいの軽減を図り社会生活への円滑な参加を目指すこと」を目的としていました。
これらの施設は、社会福祉法人 伊賀市社会事業協会(西岡時彦理事長/昭和23年上野市社会福祉協会として創立される。)で、児童福祉施設15園と学童保育5カ所、その他にも障がい者福祉施設4か所、老人福祉施設4か所に医療施設を有する、いわば伊賀市の福祉施策を一手に行っているような福祉の先進団体が運営しているのである。
保育と言う児童福祉に対する施策について、以前にも社会福祉法人 尾鷲民生事業協会の視察に任意同行させていただき、認定保こども園(幼保一体型施設)の取り組みを政務調査させていただいたこともあり、今回の視察についても声をかけていただいたので任意参加させていただき、児童福祉の先進事例を学ばさせていただいた次第である。
整備された施設では、正面が「みどり保育園」として、右側カギ状となっているところが「かしのみ園」となるが、施設の中はボーダーレスである。
以前に訪れた時は、二つの施設が廊下でつながれていて、保育の目的のなかで交流がされていたと伺っている。
兎に角、熱心な・・・、いや保育に対する熱弁が矢のように飛んでくるのである。ここ数年思うことは、平成の大合併したところと、そうでないところの「まちづくり施策」の差を嫌というほど見てきたのである・・・
平成16~7年から10年間+5年間の合併特例債の有利さが、次の地方格差と表れるのは然りで、尾鷲市の場合は過疎債によって、いかに将来に有効な施策を行なえるかである。こういった施設の整備は平成の大合併推進派であった伊賀市がおこなっているからである!
先進事例の中では、障がい者保育については、分散施設のなかで加配の保育士等を増やして行なうのではなく、一カ所に集中させることが子ども、保護者、そして保育士の情報交換や子育てや保育士の仕事によるストレスなどを緩和できるなど・・・、実践の中で保育結果を出していることが理解できた。
尾鷲市においても、障がい者福祉と第四保育園の整備の仕方については、目的とともに理念に基づいた保育目的が施設の整備の中に活かされなければならないことを痛感した。
以下は施設を見学させていただいた資料である。
廊下も広々としており、外側には縁がある。
手を詰めないように配慮されている・・・
水周りは、水がこぼれて腐食することを前提に工夫されている。
廊下からエントランスへ行くと、周りがベンチとなっている。
壁とか床へは、ふんだんにヒノキ等、木材を使用しているが、外側のベランダはやはり雨による腐食を考えプラスチックを使用している。
これも検討した結果だそうである
小さな子どもの保育場所でありながらも、教室や廊下も広く、天井も高いのである。
気づいたことは、各教室やホールごとに倉庫があることである・・・
食育に力を入れていることから、調理室も機能性など優れたものを整備しているとのことであった。
合わせて、食堂の椅子には背もたれがなかった!幼児の頃から食事の時の落ち着いた姿勢を身に付けさせる意味からである・・・、
確かに、食事時に姿勢の悪い子どもが増えているのかもしれない。
安全面からも、いくつもの配慮がされていた。
伊賀市では学校区ごとに学童保育所があるようで、近くにも運営する施設を拝見させていただいた。また、かしのみ園にも障がい児童の日中一時視線事業(ヴェルデ)として、学童保育所的な教室があった。
児童を小・中・高と3クラスに分けているようで、こちらは園児と違い、我々に対し挨拶とともに興味深そうにいろんなことを問いかけてくれた・・・
尾鷲市の3つの保育園、いわゆる第三保育園、第四保育園、矢浜保育園について、6月の第2回定例会本会議場における小生の一般質問において、年内に3つの保育園の整備計画を立て議会に示すと公言しているので、その折にも、改めて保育の理念と行政の責任について確認したいと考えるのである。
Photo:SONY DSC-TX300V
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by mikikazu0802 | 2012-08-01 17:39 | ミキカズの活動日記