総務産業常任委員会/管外視察報告 NO.3

 総務産業常任委員会/管外視察報告 NO.3~は、石川県氷見市です。


氷見市
  人口規模 50,085人(平成26年10月1日現在)

  実施年月日 平成26年10月2日(木)
  視 察 先 氷見市役所(富山県氷見市)
          ※現地視察(氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」)
  視察事項 ①新市庁舎(庁舎移転)について
         ②氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」について

  氷見市は、富山県の西北、能登半島東側の付け根部分に位置し、日本海側有数の氷見漁港では、四季を通じて多くの魚が水揚げされ、冬の「寒ブリ」などが全国的に有名です。近年では、「きときと氷見食のまちづくり条例」を制定するなど、豊かな食と食文化を、まちづくり、人づくりの柱と考え、さまざまな施策を進めています。

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①新市庁舎(庁舎移転)について

 氷見市の新市庁舎は、今年5月から業務が開始されています。視察にあたっては、本市でも喫緊の課題である庁舎整備を踏まえ、廃校となった高校の体育館の改修・再利用という発想はもとより、その考え方やプロセスに注目しました。
 
 今から2年前の平成24年、昭和43年竣工の氷見市の旧市庁舎は築44年目を迎え、建物や設備は老朽化が進んでおり、また、庁舎の分散や駐車スペースの不足など、サービス面でも課題を抱え、建て替えを検討する必要がありました。そんな中、当時発表された富山県の津波浸水想定区域内に位置していたことと、その前年から実施していた耐震診断調査により、市庁舎に求められる耐震基準値を大きく下回っていることが判明し、防災拠点としての役割が担えなくなっていたことが決め手となり、これらの課題を解決するため、庁舎移転の検討を始めました。
  
 庁舎整備にあたり、懸念されるのはやはり財政的な課題です。市の財政負担を考慮し、整備に要する投資は極力軽減することが求められます。氷見市では、整備にあたり複数の整備方法を想定、比較検討し、市議会での特別委員会や、商店街連盟への説明会、市民公聴会などを経て、閉校した高校の活用、移転を選択しました。これは、津波想定区域から外れることと、整備費用の試算では旧庁舎を建て替える場合に比べて半減でき、さらに、国の緊急防災・減災事業積の適用で実質負担を抑えることも見込めたからでした。プラン上は校舎部分を利用する案と体育館を利用する案が検討されましたが、校舎は回廊型で配置計画の自由度が少ないうえ、改修しても耐用年数が短かったことと、築年が浅かった体育館の方が庁舎の機能を集約できるという判断で、全国でも初めてとなる、体育館を再利用した市庁舎となりました。移転整備については、町内会、商店街などでも色々と複雑な感情もあったようですが、全市的な判断として、議会においても決定になったということでした。

  
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 費用としては、県からの用地取得費が約3億円、工事請負費が約16億円、設計等委託料が約5000万円、事務費等で約1200万円、合計で約19億円の建設事業費で、緊急防災・減災事業積を利用するため、市の実質的な負担額は約8億円程度になりました。
  新市庁舎の中身を考えていくことにあたっては、行政主体ではなく、市民との協働、対話を重視する氷見市長の、「使い手である市民目線を取り入れるべき」との方針から、新市庁舎デザインワークショップを立ち上げ、職員と市民の対話を積極的に推進しており、実施設計にもその考えが多く反映されたということです。
  実際に庁舎内も見学させていただきました。

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 堆積地域の体育館は2階建てになっており、2階部分がアリーナという設計が多いらしく、1階、2階に分かれており、1階フロアには市民、税務、福祉関係などの住民窓口を配置され、広い空間に仕切りがなく、各課の職員が行き来しやすい点を生かし、市民が最初に訪れた窓口で各課の対応が完結する「ワンストップサービス」が充実していました。2階では、ガラス張の市長室を初め、オープンで誰がどんな会議をやっているのかすぐわかる会議室などがあり、開かれた行政を掲げているとは言え、少々驚かされました。ここでも1階と同じく、総務、財務、総合政策課などが仕切りのない状態で配置され、これにより、職員同士の対話や連携も高まっているとの説明でした。となりの棟には教育委員会、議会などが入っており、すべての機能がこの場所に集約され、住民にはわかりやすいものとなっていました。また、オープンなだけではなく、住民との個別相談室が以前より倍に増えていたことや、小さな、乳幼児などを連れた保護者にも優しい、プライバシーに配慮した設備も充実していました。また、随所に旧高校で使われていた黒板等の設備、資材等がベンチや案内板などに再利用されており、その痕跡を残していました。目新しい市庁舎の中にも懐かしさもあり、何気ないものでしたが、思い出の詰まった校舎を大事にした、卒業生なども喜ぶような仕掛けがあちこちにありました。

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 印象に残った部分としては、地域との協働スペースや、対話を生み出すための空間が多く設けられており、そういう空間の柱や壁には、随所に市民や職員、市長のつぶやきが付箋に書かれ、あちこちに貼ってありました。その内容は、批判だけではなく。建設的な内容のものが多く、対話を重視し、市民と一緒に地域づくりをしていこうという市長の思いが色濃く表れていました。現在、旧庁舎跡地の利用方法や、新庁舎前の植栽スペースの使い方なども、市民とのワークショップを開き、検討しているとのことでした。

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 氷見市の庁舎移転整備では、発想段階からたくさんの人を巻き込みながら合意を作り上げ、市民の思いをキチンとかたちにする実現力があったようです。出来たばかりで問題点はこれから出てくるであろうという担当者の説明でしたが、市民の参画を促しながらつくりあげた市役所は設備だけでなく、その中身、行政(市役所)のあり方の部分でも参考になりました。

 帰路、恒例の本会議場のチェックも・・・

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Photo:SONY DSC-TX300V
Photo:docomo iPhone 5s

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  by mikikazu0802 | 2014-11-29 17:47 | ミキカズの活動日記

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